鞄工房山本って、どんなブランド?
鞄工房山本は1949年に創業、1967年よりランドセル専業と約半世紀に渡る老舗ブランドの1つです。
天然皮革を得意としており、素材の風合い、強度のこだわりを巧みな職人技術で丁寧に仕上げています。
中でもランドセルが傷つきやすい冠(かぶせ)のヘリを塗り重ねる‘コバ塗り’という伝統工法が美しく、上品で、購入の決めてになることが少なくありません。
ここ数年においては、牛革のカラーバリエーションが増え、落ち着いた色味だけでなく、パステルカラーも目にとまるようになりました。
ロングセラーの人気デザインにおいては人工皮革ラインがリリースされており、軽さとリースナブルさで選ばれています。
鞄工房山本のショールームや展示会、YoutubeやInstagramなどのSNS、人気ランキング、最新モデルについては、以下のページでまとめています。
鞄工房山本ランドセルまとめ【人気ランキング・口コミ・展示会】
ランドセルライターが語る・鞄工房山本とは。
我が家の長男が、6年前に選んだブランドです。
ショールームで背負ってから購入するスタイルが主流でしたので、いくつかお店をまわり、本人が気に入ったこちら(レイブラック)に決めました。
どこがなど細かなことは一切こだわっていませんですたが、6年背負い終わる現在でも、周りにはないカラー(黒ベースにブルーステッチ)だと気に入っています。
少し懐かしい話をしますと、当時はインターネットで購入するスタイルが始まった時代だったので、大変だったことを覚えています。
鞄工房山本さんは関西のブランドで、全国的ではあまり馴染みがなかったのですが、工房系のランドセルがインターネットで購入できる!とオーダーが集中したんですよね。
購入しやすくなったからといっても職人さんが手掛けているので、すぐに生産数は増やせない。
インターネットだけでなく、FAX注文も平等にって親身な鞄工房山本さんだからこそ、新しい購入方法のやりかたを模索しているのを感じました。
ショールームで受付する日時を決めたり、やっぱりインターネットで受付します。
サーバーがダウンしてしまったので、人気デザインは日時をわけ、少しずつ小分けに販売しますって。
こんな大変なことを経験し、常に寄り添ってくれたからこそ、2023年もその人気は続いているのだと思います。大手ブランドだってWEB販売に二の足を踏んでいた頃ですから!
そしてインスタライブやYouTubeといったSNS配信が増えてきたここ数年。こちらは少し出遅れてしまった感じがありますが、週末の配信では日中という時間を利用し、日の光を当てたランドセルの色の変わり方などを教えてくれています。
おせっかいな性格なので、オンラインで出た質問に[ウチの子は…]って事例を紹介したり。
そんな関わり方をしてきたわたしですが、2024年向けのランドセルを見てびっくり!!
牛革のカラーバリエーションが増えていますね。
ネイビーやワインレッドといった、落ち着いた色味がブランドイメージでしたが、ユニラインでは明るいパステルカラーがズラっと!
色はかわいいけれど、人工皮革であってもコバ塗りが施されていて、またその色が茶色ってことで全体を引き締めてくれている。
色が豊富でも、それに合うビョウはブロンズとシルバーで使い分けていたり、相変わらず丁寧だな~って関心しています。
ステッチの糸の色もね、その分増えているはずなので、素材の管理や製造時の選択、保証に備えた管理などの手間もかなり増えているかと思います。
デザインにおいては、さほど増えている印象はありませんがリベルタのデザインが復刻しているかな…?
そして別ブランドですが、新しく‘香九山ランドセル’を立ち上げていますね!こちらがある意味、デザインが増えた、にあたるのかもしれません。
ヘリをなくしたフラットキューブタイプ。アッシュなくすみなど、ハイセンスなカラーバリエーション。
ワンプッシュなのに重厚感あるアンティークテイストなひねり錠、ここが1番らしいポイントだと個人的にわくわくしてしまいました。
持ち手が標準装備。ここは今後、仕様を統一していくってポイントじゃないでしょうか…?
鞄工房山本さんらしい挑戦スピードにさえ、丁寧さを感じています。
【動画】鞄工房山本ランドセルのランドセルを使ってます!/4年生 Iくん 左利き
鞄工房山本のロングセラー、レイブラックを使っている4年生のI君。日頃の使いかたやその中身、ランドセルについてしまった癖や傷の原因を説明。
細かな傷でも気になっているようですが、大人の視線から見れば…さほどです。
まいにち使うからこそ、自動で閉まってくれる錠は重宝しているようです。
人気の工房ランドセルは手動なので、この点は鞄工房山本を選んでよかったと親子で評価できたポイント。
さいごにこのランドセルに決めた理由、周りと比べた感想を語ってくれました。
鞄工房山本の2024年入学モデル・最新情報
注目はやはり、uni(ユニ)。おもしろいって意味でつけられたのでしょうか…?
ブロッサムのハーバーブルー、コスモス(デザイン名が短くなってる!)のキャメルが明るい色の主役でしたが、これからはユニが代表的な存在となりそうです。
ベーシックな男女兼用デザイン、アンティークブロンズの後継デザインともいえます。
鞄工房山本は、工房系の中ではいち早く、鮮やかな色を採用していたのを思い出します。
その頃から女の子向けデザインにおいてはコスモス以外のモチーフも展開するといった先見の明をお持ちだったので、昨今のジャンダーな世の中に対応してゆくのだと思います。
2023年のトップページの男の子、女の子のランドセルのカラーが物語っています!
今年のランナップからわたしが選ぶのは、男の子はリベルタ・クラシック(牛革)のデニム黒(価格 ¥ 69,900 税込)、女の子はコスモスのデニム紺(価格 ¥ 69,900 税込)です。
男の子向けデザイン:わたしのイチオシ/リベルタ・クラシック(牛革)のデニム黒
デザインも色も多様化しているランドセルですが、素材の風合いと美しいステッチが、鞄工房山本の最大の魅力だとわたしは思っています。
リベルタはそもそもデニム調の素材だったのですが、ここにきて黒、刺繍色がゴールドブラウンだなんて渋過ぎる!!
これ以上贅沢な組み合わせはないのではないか?という漆黒さに映えるゴールドステッチ。
ステッチの太さの差が、その色味の鮮やかさにも反映されて、シンプルに「かっこいい……‼」となりました。
これをね?女の子が背負っていたら…怪しすぎますが、絶対に声、かけちゃいます。
女の子向けデザイン:わたしのイチオシ/コスモスのデニム紺
デザイン重視で選んだのですが、詳細をみてみてびっくり!
女の子向けにデニムを採用したんだ!
これまでは男の子向けだけだったので、目からウロコでした。
鞄工房山本では、いろんな可能性を模索する企画なんだろうと、わくわくしましたね。
これまでのコスモスデザインの中で、ひきしまった紺色ですが、その風調がデニムとだけあって、どことなく柔らかさを感じます。
この印象はピンクステッチと配色にもありますが、コスモスの中央にデザインされたクリスタルガラスがまた絶妙なバランスで。
かわいいだけじゃなく、可憐さも感じせるんですよ!
可憐さといえばウィッシュ アポン ア スター、ラフィーネですが、わたしがこのロングセラーのコスモスにより惹かれました。
低学年のときはかわいい、高学年になれば美しいと、成長に伴ってイメージが変わるであろう魅力を感じます。
まるで夢こうろ染のようですね!
鞄工房山本ランドセル 表参道ショールームレポート
ここでしか手に入らない品質・デザイン!鞄工房山本・表参道店へ訪問
鞄工房山本・表参道店に遊びに行ってきました!(2014年5月30日にオープン)
場所はJR原宿、地下鉄(銀座・半蔵門線)表参道駅からアクセスがよい高級ブティック街。
表参道ヒルズで買い物をしたり、ランチに行列店に並ぶ楽しみも味わえるスポット。大人だけの下見でも、こどもとちょっと背伸びしたデートでも楽しむことができます。
JR線から行く場合、オリエンタルバザーという名前の中国雑貨やを右折、表参道駅から行く場合、タグホイヤーのお店を左折すると裏原ならではの落ち着いた路地に。突き当りの緑色をした【鞄工房山本】の看板が目印です(階段を降りた地下1階になります)。
根強い人気でついに復刻したデザイン
新作デザインに新色、本サイトでしか知れないショールームのかたイチオシのデザイン を紹介します。
リベルタと同じ生地でデザインされたランドセルは金色ステッチが使われカジュアルなのに高級感を感じる絶妙なバランスアンティークブロンズ リベルタ!
実はこのデザイン、問い合わせの多さに復刻した、コアファンの多いモデル。
おしゃれ上級者向けのデザインは太めの糸(0番)のゴールドステッチ、がなせる効果。黒と紺の2つのカラーバリエーションがあります。
数年前から全ラインに採用されたナスカンは、約15~18㎏の重量で外れる仕組みなので安心です。人気が出そうなデザインだけに、早めの購入がお勧めです。
’本物’を感じるコードバンとヌメ革
鞄工房山本が得意とする本物品質・コードバンとヌメ革。
入り口入って左側の棚にまとまって展示されており、向かって左側に女の子向けカラー、右側に男の子向けのカラーが置かれています。
鞄工房山本すべてのデザインの中で女の子1番人気の色はワイン。
その光沢は上品で美しく、少女から大人へ成長する妖艶さも感じるほどです。
また、男の子の半数以上が購入する断トツ人気色は黒(ブラック)。でもやっぱり、ヌメ革はキャメルが人気、なのだとか。
ヌメ革の強度は高く、間近で見て、冠のしなり具合に差を感じました(写真下・左)。遠方のかたは素材を取り寄せることができるので届いたサンプルで爪をたてたり、強度を確かめることができます。
定員さんイチオシの女の子デザインは、女の子向けランドセル人気No.1!
鞄工房山本のランドセルをよく知っている、ショールムの店員さん。お客さんへその魅力を伝えるお仕事。つくっている職人さんと同じぐらい目が肥えていると感じ、わたしは決まってこの質問をします。
『1番のお気に入りはどれですか?』
ランドセル全体を見渡し、ちょっと考えてからそのランドセルの前に行きました。
『グレースシルバー ラフィーネです』
カラーは 女の子1番人気のワイン。内ポケット上の花がら鋲のデザインが一新され、よりかわいいイメージに♡
冠に施された刺繍は、一般的な刺繍ではなく、ランドセルのしつけ同様、しっかりと縫われているので一般的な衝撃で ほつれる心配はありません。
ティアラ中心のスワロフスキーも接着剤ではなく、 裏側からしっかりと鋲止めされているから安心です。
定員さんイチオシの男の子デザインも、男の子向けランドセル人気No.1!
男のデザインでも女の子デザイン同様、店員さんに一緒の質問をしたところ意外な返事がかえってきました。
『レイブラックが人気です』
カラーはレッド。最近ではランドセル業界全体、レッドからブルーへ流行りが移行している中昔からの人気色レッドを選びました。
親子でランドセルを選ぶシーンでは、 男の本人が‘強くいてかっこいい’というイメージで、赤を好むことが多いのだそう。ブルーも捨てがたい…と、とても悩んでいました(笑)
女の子、男の子、双方に店員さんお勧めデザインは、1番売れているデザイン。ここに 鞄工房山本の揺るぎない魅力の強さを感じました。
参考まで、クラリーノで人気のシルバーの影響で 黒×ブラウンステッチ、ゴールドブラウンステッチの組み合わせも訪ねてくることが、増えたのだとか。ランドセル本体の色、 青(アースブルー)、グレーも人気が高まっている状況です。
ここでしか手に入らないデザインがプレミアム
鞄工房山本のランドセルは素材の風合いに惹かれ、シンプルなデザインを好みケースが多いのだとか。
ランドセルを飾るデザインがプラスであれば、マイナスの美。余計なモノを省くことでより魅力が引き立つデザインと言えます。
しかしそんな本革素材が得意な鞄工房山本さんでしか表現できない、素材・デザインがあります。
コアなファンも多く、売り切れてしまった年には量販店で安いランドセルを1年つかい、1年後にすぐに購入し、乗り換えたかたもいらっしゃるのだとか…
わたし自身が鞄工房山本さんを知って、衝撃を受け、ひいきにしているデザインでもある
女の子向けデザイン・フィオーレ・ブロッサムと男の子向けデザイン・リベルタ。
フィオーレ・ブロッサムは大きく立体的な花が踊る、かわいらしいデザイン。
パッと見、ハーバーブルーを気に入る女の子が多いそうですが最終的に選ばれるカラーはやっぱりワイン色。
リベルタはデニムをモチーフにしてデザインされているので内ポケットのチャックにはジーンズに採用されているモノを…と、こだわりを感じます。
側面にはジーンズのタグをモチーフとした、鞄工房山本さんのタグがアクセントになっています。
鞄工房山本の最上級モデルがスゴイ
オールコードバン夢こうろ染には着物で表現される‘夢こうろ染’を採用。
1200年の歴史ある日本古来の伝統技術で、ランドセルの色が光の反射で宝石のように変化する美しさを楽しむことができます。
去年までは写真左側のモデル1つのみでしたが、今年から女の子向けにフィオーレ・ピュアブーケベースが加わりました。全てのデザイン共通で人気のある紫色(ワイン)カラー。より一層光る上品さが魅力的です。
オールコードバン夢こうろ染は、鞄工房山本さんが予想されていた以上に人気が出たそうです。迷われている場合、在庫に限りが1番あるデザインなので、早めの決断をお勧めします。
写真ではお伝えしにくいのですがランドセルを見る角度によって(光の反射具合によって)、カラーがグラーデーションのように変化します。
鞄工房山本のランドセル表参道ショールーム
表参道店ショールームの基本情報は以下の通りです。
住所・アクセス | 東京都渋谷区神宮前5丁目9-15 B1F |
電話番号 | 03-5485-1005(表参道店へのアクセス案内のみ) |
定休日 | 火曜日・水曜日(祝日除く)、年末年始 |
営業時間 | 平日 11:00~16:00 、土日祝 10:00~17:00 |
アクセス
JR原宿駅からのアクセス
- JR原宿駅 表参道口改札
- 「神宮前」の交差点を筋向かいに渡り、表参道に向かって進む
- 「キディランド」、「ディオール」を通過
- 「オリエンタルバザー」を右折
- 直進後すぐ右手
東京メトロ表参道駅からのアクセス
- 東京メトロ表参道駅 A1番出口へ
- 「ルイヴィトン」を通過
- 「タグホイヤー」を過ぎて左折
- 直進後すぐ右手
コメント